『カンゾー先生』(今村昌平)

今日か明日は『人のセックスを笑うな』を観に行こうと思っていたが、ネット予約しようと思ったら売り切れだったので諦めた。さてどうしようかと思っていたら、都合よく今朝届いたので早速鑑賞。


麻生久美子のデビュー作にして新人賞とったというので、いつか観ておこうと思っていたが、近くのTSUTAYAにはおいてなかったので、TSUTAYA DISCASに予約して郵送されて来るのを気長に待つ作戦にしていて約一ヶ月。まさに、捨てる神あらば拾う神あり。


きっかけは麻生のデビュー当時の演技見たさだけだったのだが、なかなか収穫たくさん。


彼女の演技はさすがに10代、もちろん台詞は拙い。でも、20歳前にして物怖じせずに思い切り演じている。それが土台にあるから今の彼女があるんだなと、納得。これも女優の素質ですね。数多の監督に起用されまくっているのが分かる気がした。


で、他の収穫としては、実は今村昌平監督。たくさんのテーマを扱っていながら、すごく見事にまとめ上げていたこと。

    • 開業医・町医者
    • 戦争捕虜
    • 昭和20年という時代の空気
    • インバイ

これを機会に、伝統的な手法とかを知らず勢いだけはある若い映画監督の映画中心ではなく、巨匠も観るべきだなと。


印象深かった言葉
「開業医は足だ。片足折れなば片足にて走らん。両足折れなば手にて走らん。疲れても走れ。寝ても走れ。走りに走りて生涯を終らん。」
個人的に、医師と研究者は別、研究者医師には患者としてかかりたくないと思っているので、彼の姿勢にはとても共感。


調べてみた
1998年


岡山県牛窓(ロケ地)
http://www.360navi.com/photo/33okayama/02ushimado/01towen/10index.htm