2006-01-01から1年間の記事一覧

『ベトナムから遠く離れて』

ベトナム戦争(1960〜1975)の最中に、「もはや沈黙は共謀を意味する」と考えたヌーヴェル・ヴァーグの監督たちが作ったドキュメンタリー・オムニバス映画。ベトナム解放戦線支持という立場でそれぞれが作った短編を編集して一つにしている。 フランス発であ…

『モーターサイクル・ダイアリーズ』(ウォルター・サレス)

若かったころのジョン・レノンが、キューバ革命成功の英雄として有名になった彼を「あのころ世界で一番かっこいいのがエルネスト・チェ・ゲバラだった」と言っていたらしい。そのチェ・ゲバラの、23歳から24歳の時の南米大陸旅行のドキュメンタリー(と…

『北京ヴァイオリン』(陳凱歌)

中国の田舎町でコックとして働く父が、息子を立派なバイオリニストにすることを夢見て北京に引っ越し、息子を支え続ける物語です。その父が滑稽なほど正直者で、息子のためならどんな苦労もいとわない人で、おとぎ話にしか出てこないような"いい人"。息子も…

『恋愛回遊魚』(呉米森)

妻がTSUTAYAで、中国語の勉強の教材に借りてきたので、何の気なしに一緒に見たんだけど思わぬ収穫(妻えらいです)ストーリーは、台湾大学医学部卒の30歳の無職男と美少女の、都会(台北)を舞台にした、60分の恋愛もの。その何が良かったかというと、ま…

『コーヒー&シガレッツ』(ジム・ジャームッシュ)

★★★ 去年観た映画を、今頃、日記に書いているのもどうかと思うのだが、何で?というと、、、明日11月22日は、トム・ウェイツのすごい久しぶりの新譜が発売されるのだ。『オーファンズ』(EICP-736〜8 税込6,300円:オリジナル・タイトル『Orphans:Brawlers, B…

『Touch the Sound|タッチ・ザ・サウンド』(トーマス・リーデルシェイマー)

パーカッショニストのエヴリン・グレニーは、ギタリストのフレッド・フリスと共に、新しいCDの録音でドイツのケルンにある廃墟となった大きな工場跡にやってくる。聴覚障害のあるエヴリンは、非常に音が聞こえにくい。しかし、彼女は、体のあらゆる感覚を…

『靴に恋する人魚』

細部まで丁寧に作られた、小品佳作でした。多くの女性にはたぶん好評だと思いますが、男性でも、特に絵を見る描くのが好きな人、デザイナーとかイラストレーターだったら気に入る映画なんじゃないかな、と思いました。 行く前は、半分妻の付き添い気分だった…

『ブロークン・フラワーズ』〜ダメな人生も愛おしい〜(ジム・ジャームッシュ)

ずいぶん前に観たんですけど記録しときます。もう大学時代以来の長いジム・ジャームッシュファンなので、色眼鏡かかっちゃっているんですが、それなりに楽しめちゃう映画でした。同世代だったら、満足できる確率高いです。個人的には、前作のコーヒー&シガ…

『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド)

この映画、硫黄島の戦いを題材にしてアメリカ側と日本側の目線で描き分けた2部作のアメリカ側編。なので、12月公開の日本編を見ないで何か個人的にも評価みたいなものを下すのはよくないなということで、積極的に保留です。ただ、2つほど気づき(宿題)があ…

トンマッコルへようこそ

もちろん物語の詳細を書くつもりはないので 概要は、公式サイト http://www.youkoso-movie.jp/ を見てもらえばよいとして、感想を率直に記録しておくと、、、 わたし的には、映画館で見ても損はない映画で、満足して映画館を出られました。普通ありえないフ…