2008-01-01から1年間の記事一覧

『会社物語 MEMORIES OF YOU』(市川準)

1988年/日本/99分 あらすじ - goo 映画 監督:市川準 プロデューサー:中沢敏明 脚本:鈴木聡、市川準 撮影:小野進 キャスト:ハナ肇(花岡始)、西山由美(由美)、植木等(上木原等)、谷啓(谷山啓)、犬塚弘(犬山弘)、安田伸(安井伸)、桜井センリ(…

『ハンサム★スーツ』(英勉)

期待通り。気楽に笑えたし心に残るところもあったし。ストーリーも演出も演技も、陳腐すぎたり高尚すぎていたら、軽く笑いたいという目的に合わなくなってしまうのだが、これがピッタリ。谷原章介の演技の幅は、あらためてだけどスゴい。ただものじゃない。…

『Orz ボーイズ!』(楊雅竽)

原題:囧男孩 英題:Orz Boyz! 2008年/台湾/104分 監督・脚本:楊雅竽(ヤン・ヤーチェ) 出演:李冠毅 リー・グァンイー (騙子一號:うそつき1号)、潘親御 パン・チンユー (騙子二號:うそつき2号)、梅芳(メイ・ファン)、馬志翔(マ・ジーシャン…

『東京兄妹』(市川準)

1995年/日本/92分 あらすじ - goo 映画 監督:市川準 助監督:吉川威史 キャスト(役名):緒形直人 オガタナオト(日暮健一)、粟田麗 アワタウララ(日暮洋子)、手塚とおる テヅカトオル(三村真)、白川和子 シラカワカズコ(近所のおばさん)、広岡由里…

『エドワード・ヤンの恋愛時代』(楊徳昌、エドワード・ヤン)

原題:獨立時代、 英語題:A Confucian Confusion 1994年/台湾/127分 監督・脚本:楊徳昌(エドワード・ヤン) 出演: チチ(蒞蒞):陳湘蒞(チェン・シャンチー) モーリー:倪淑君(ニー・シューチン) ミン(明):王維明(ワン・ウェイミン) アキン(…

『陽もまた昇る|太陽照常升起』(姜文)

見始めてしばらく経ったところで、気がふれた映画かと思って、やれやれと思っていたけど・・・何とも凄い芸術的な映画。ただのアートではなく見事に最後に収束させる計算もされていた。こんな映画、こんな監督とは思ってなかったので、嬉しい発見。パワーと…

『buy a suit(スーツを買う)』(市川 準)

映画館に入るときに手紙サイズのリーフレットをもらった。 自宅に遺されていたメモをそのまま使ったもの。監督から手紙のような、穏やかだがしっかりとしたメッセージだ。撮影は、市川監督と助監督がHDVカメラを使ったという。キャストは監督の気心が知れた…

『Bass on Titles|Why Man Creaters』(ソール・バス)

グラフィックデザイナーなら、誰でも知っていて欲しいソール・バス氏。すでに、数多くの日本企業のロゴのデザインで、ミノルタ、紀文、旧味の素、ミナミスポーツなどをやっていたことは知っていた。しかし、一方で映画のタイトルバックをたくさんやっていて…

『麦秋』(小津安二郎)

1951年/日本/125分 あらすじ - goo 映画 監督:小津安二郎 キャスト:原節子 ハラセツコ(間宮紀子)、笠智衆 リュウチシュウ(間宮康一)、三宅邦子 ミヤケクニコ(史子)、菅井一郎 スガイイチロウ(周吉)、東山千栄子 ヒガシヤマチエコ(しげ)、淡島千…

『午後3時の初恋|沈睡的青春』(鄭芬芬)

得した気分。というのも、映画の題名がどうも好きじゃなかったので、それだけで見にいかないことにしていたが、「見たほうがよい」という薦めがあったので見に行ったら、おおーーだったから。 まず、主人公を演じる張孝全。『花蓮の夏』で見たときは、悪くな…

『晴れた家』(村松正浩)※トニー滝谷・メイキング

昨日、市川準監督が亡くなってしまった。 59歳はあまりにも早すぎる。嘘みたいだ。 『トニー滝谷』のメイキング。珍しく劇場でレイトショー公開もされたこの映画?を見て、監督の姿、話し、佇まいを見て、もうこれ以上新しい作品は見られないのかと再確認し…

『おくりびと』(滝田洋二郎)

テーマがいい。よくぞこのテーマ『納棺師』を映画にした。俳優も、もっくん、いい(呼び方が古い(苦笑)。流れるように自然でスムーズな手さばき、指先まで演技をしている。チェロを弾く姿も含めて、美しい。山崎努、笹野高史もすばらしい。 だからなのだが…

『TOKYO!』(ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ)

最後に救われた。同じアジア人だからなのかどうかはわからないが、前の2人とは雲泥の差。よく日本を理解していると思えるし、今の日本を代表する社会的テーマを、うまく切り取った。それにしても、最近の香川照之は凄い。当たってる。見る映画見る映画、ぜん…

『人のセックスを笑うな』(井口奈己)

永作博美。最近ファンが増えている(と思う)。昔から気にしている自分としては、嬉しいような嬉しくないような。いや、喜ばないといけないだろうな。 逆に蒼井優、そろそろパターンが決まってきているような。どうもいつも似たような役をたくさんやっている…

『練習曲』(陳懐恩)

シネマート六本木で視聴。台湾シネマコレクションのサイトで予告編を見ていて、これは見ておきたいと思ったものなので、期待持って行こうと思っていたのに、時間管理がゆるくてぎりぎりに駆け込むはめになってしまい、連れにはごめんなさい。 大学卒業を前に…

『2046』(王家衛)

遅ればせながら視聴。「わからない」という評が聞こえていたので、覚悟して、あまり期待しないで見たが、確かにそうかも。ただ私の場合、この映画の前編扱いの『花様年華』を既に見ていたので、見ていない人よりはるかにわかったに違いないし、その分楽しめ…

『小さな中国のお針子』(戴思杰)

2002年/フランス・中国/110分 あらすじ - goo 映画 監督:ダイ・シージエ 原作:『バルザックと小さな中国のお針子』( Balzac Et La Petite Tailleuse Chinoise ) キャスト: お針子:周迅(ジョウ・シュン) ルオ(羅明):陳坤(チェン・コン) マー(馬…

『薪傳(Legacy)』(雲門舞集)

雲門舞集(クラウド・ゲイト・ダンス・カンパニー)は、台湾を代表するコンテンポラリーダンス集団。世界中で公演を続けていて、その2003年の雲門三十周年記念公演を収録したDVDを鑑賞。約300年前の、台湾への漢民族の初期入植時代の、大陸を離れる決意、苦…

『おいしいコーヒーの真実』(マーク・フランシス、ニック・フランシス)

トールサイズのコーヒー1杯330円。 コーヒー農家に支払われる金額は?わずか、3〜9円※イギリス版サイトより http://www.blackgoldmovie.com/ この映画は、貧困にあえいでいる農家の実情と、 それを生み出している既特権と必死に戦う、 エチオピアのオロミア…

『スカイ・クロラ』(押井守)

彼は、永遠に子供で、いつかどっかで会ったことがあるような人に会い、食べたことがあるような味に会い、何度目かの恋をし、何度目かの死を迎える。出口から出て行きたいのに見つからない。 彼は、そんな繰りかえしを何とか変えようとする。彼女も別のアプロ…

『歩いても 歩いても』(是枝裕和)

2008年/日本/ あらすじ - goo 映画 監督・原作・脚本・編集:是枝裕和 出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、樹木希林、原田芳雄 公式サイト:http://www.aruitemo.com/index.html

『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(侯孝賢)

監督目当てだったのだが、ジュリエット・ビノシュがよい。吹っ切れているというのか、のびのびやれているのか、すごいはまり役だったのか。今まで見た彼女の中で断然一番。 それを引き出したのがホウ・シャオシェンだったのであれば、やっぱり彼が偉いという…

『一瞬の夢|小武』(賈樟柯)

中国が急速に発展する中で、人が勝ち組負け組に大きく色分けされていく。 同じスリをしていた2人が、片や成り上がって、片やスリの常習犯のまま。成り上がった男は、結婚するときには祝いをやるという約束を果たそうとする男を、世間からの目を気にして(あ…

『崖の上のポニョ』(宮崎駿)

怖い。宗介を追ってくる時のポニョの執着心は、もうただ怖い。でも子供というのはそういうものだろう。ひたすら我がままで、自分のことしか考えていない。ホラー映画よりずっと怖い。宗介も、深く考えることなく、というか5歳だから考えられる頭もないだろう…

『西の魔女が死んだ』(長崎俊一)

品川プリンスシネマで視聴。入ったら通常料金でプレミアムシートでゆったり。予告編は今まで何度も遭遇していて、期待して見始める。 とても丁寧に作られた上質な映画でとてもよかった。 山育ちの私は、おばあちゃんと彼女が過ごす山の家からは、本当の森の…

『闘茶|tea fight』(王也民)

もっとお茶文化をまじめに描くのかな、とも思っていたが、思いっきりエンタテイメント。少々安易で強引に思える終わり方だったりするけれど、まあ、よしとしよう。思ったより軽く楽しめました。特に台北は好きなので、親近感持って見続けられたし、お茶好き…

『時をかける少女』(細田守)

今まで見ないでいてごめんなさい、すごいよかった。 大林監督+原田知世の実写版もよかったけれど、こっちは全く違った面白さがあって、すごいよい。主人公がかなり活発な少女に変わっているのも時代か。 2006年/日本/99分 時をかける少女 - goo 映画 監督:…

『竜馬の妻とその夫と愛人』(市川準)

ずいぶん賞を獲った映画だったようだけれど、、、感動も悲しみも起きなかった。坂本龍馬という英雄のまわりにいた一般人が、英雄がいなくなってもそれを受け入れられずに、主題のない凡庸以下の人生を歩んでいる、それを映像にしただけ? それにしても、他の…

『華の愛|遊園驚夢』(楊凡)

描いている世界と日常とのギャップを感じすぎてしまうので、憧れとか、嫌悪とか言う前に、どうも距離がありすぎて感受性が動かない。豪華絢爛?、退廃的? 形容できる語彙が乏しい自分を反省してしまうが、その前に、この映画や時代背景とかに好奇心含めて、…

『夢遊ハワイ』(徐輔軍)

一番近い国の、一番違う面を嫌でも意識させられる。「徴兵」だ。この映画では、若い男子の部活の合宿的な雰囲気で描かれているので、怖くはなかったけれど。しかし日本のすぐ隣の国では、20歳前後の数年を兵隊として過ごすのが決まりになっていて、いつ攻…