2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『不都合な真実』(デイビス・グッゲンハイム)

この映画、見るべき。見て自分を反省しない人、襟を正そうと思わない人は、ほとんどいないはず。 出てくる地球温暖化に関係する事実のほとんどは、前から知っていた。 でもそれに対するとらえ方は、 北極の氷は40年間で40%縮小した。(ふーんそうかー) 南…

『世界』(賈樟柯)

北京のテーマパークが舞台。地方出身者が夢を持って集まってくるが、現実を目の当たりにして、ひとつひとつ諦めていく人々が描かれる。きっと世界中のどこの都会でも同じなのだろう。現実に近い世界をこれでもかこれでもかと突きつけ続ける。現実から逃避で…

『天空の草原のナンサ』

モンゴルの遊牧民の少女が、一匹の犬と出会うことから始まる物語。モンゴルの人々の生活をしっかり映像で見たのは初めてなのに、前から知っていたようなモンゴルの人々がスクリーンの中にいた。身近ではなかなか見ることができないような笑顔が見られた。文…

『サトラレ』(本広克行)

もし自分の考えていることがまわりに筒抜けになっているとしたら。この映画の設定は荒唐無稽だけれど、そのへんのことは忘れて、どんどん引き込まれた2時間。技術面は突っつく人いっぱいいると思いますけど、現実世界はもっとどろどろですが、そういうこと…

『硫黄島からの手紙』(クリント・イーストウッド)

アメリカ編は、知識としてあたらしい収穫はあったけれど、一本の映画としてみると、金額分の価値はなかったかなと思った。けれど、日本編も見て、アメリカ編は予習だったのだと捉え直すと、意味があったなと考え直した。アメリカ側の物語と日本側の物語の2…

『夏至』(トラン・アン・ユン)

第1作「青いパパイヤの香り」がすごい気に入ったので期待して見たのだが、超えられてなかった。残念。 映像をファッショナブルにしたかったんだなというのはわかる。「人は2人を同時に愛せるか」というテーマだったようだが、結局いろんなケーススタディを…

『藍色夏恋』(易智言)

この手の高校生ものでは、今世紀に入って一番。保存版でDVDも購入。 陳柏霖も桂綸[金美]も輝いている。はやくこれを上回る作品で再見したいものだ。 あらすじ - goo 映画 原題 : 藍色大門 英題:Blue Gate Crossing 2002年/台湾・フランス/84分 監督:Yee …

『青いパパイヤの香り』(トラン・アン・ユン)

1951年、ベトナム戦争前の平和だったころのベトナム、サイゴンが舞台。下働きの使用人としてまだ10歳の女の子ムイが田舎からやってくる。一見平和そうに見える家庭の日常の生活シーンを、淡々と丁寧に、言葉少なに描いていく。極めて単純明快なスカッとした…