ベトナム

『モン族の少女 パオの物語』(ゴー・クアン・ハーイ)

ベトナム北部のモン族の少女パオと2人の母の実話をもとにした物語。去年ベトナム北部のサパに旅行に行ったので、その近辺に暮らす少数民族を題材にした映画だというので興味があり、事前知識は特になく観に行った。素朴な映画を勝手に想像していたが、逆に…

『シクロ』(トラン・アン・ユン)

アジアの映画を見ると、行きたくなるような作りをしている観光案内映画は数多いけれど、この映画は毒が強いので、私は行きたくなるが、行きたくない人も出てくるだろう。貧困、汗、暴力などの現代ホーチミンの裏の毒だ。 場面は10数年前のベトナムホーチミ…

『夏至』(トラン・アン・ユン)

第1作「青いパパイヤの香り」がすごい気に入ったので期待して見たのだが、超えられてなかった。残念。 映像をファッショナブルにしたかったんだなというのはわかる。「人は2人を同時に愛せるか」というテーマだったようだが、結局いろんなケーススタディを…

『青いパパイヤの香り』(トラン・アン・ユン)

1951年、ベトナム戦争前の平和だったころのベトナム、サイゴンが舞台。下働きの使用人としてまだ10歳の女の子ムイが田舎からやってくる。一見平和そうに見える家庭の日常の生活シーンを、淡々と丁寧に、言葉少なに描いていく。極めて単純明快なスカッとした…

『ベトナムから遠く離れて』

ベトナム戦争(1960〜1975)の最中に、「もはや沈黙は共謀を意味する」と考えたヌーヴェル・ヴァーグの監督たちが作ったドキュメンタリー・オムニバス映画。ベトナム解放戦線支持という立場でそれぞれが作った短編を編集して一つにしている。 フランス発であ…