『西の魔女が死んだ』(長崎俊一)

品川プリンスシネマで視聴。入ったら通常料金でプレミアムシートでゆったり。予告編は今まで何度も遭遇していて、期待して見始める。


とても丁寧に作られた上質な映画でとてもよかった。


山育ちの私は、おばあちゃんと彼女が過ごす山の家からは、本当の森の香りがしてくるようだったし、木立の中で雨が降ったときには、湿った木、土、草の匂い、皮膚感覚を思いだしたような気がした。だんだん麻痺してきている繊細な感覚を取り戻したような、あるいは取り戻さなきゃと思える、よい錯覚をさせてもらった。


また、後ろを向いていても、気配や足音だけで誰が来たかがわかって、さりげなく挨拶できることとか、憎しみの心を持たないこととか。自分で決めてちゃんとやりとげることとか。


Yさんが、原作も映画も良かったのは珍しいという。原作も借りて読もう。