『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(王家衛)


ノラ・ジョーンズの映画初主演、ウォン・カーウァイの初英語作品、ナタリー・ポートマンも出演。このへんを期待して見に行った。見て分かったことでは、音楽にライ・クーダーか関わっている曲がたくさん出て(悪いことじゃない)、ストーリーはいかにものアメリカのロードムービー。出演者は豪華だがそれ以外に予算を余り使わない低予算映画的。基本的に嫌いじゃないことなのだが、それ以上ではなかった。


どこかで見たことがある気がしてしまうロケーション。音楽の使い方も昔見たあれっぽいとか。パンフレットを読むと、ロケ地選定のためにアメリカを3回横断したらしいので、楽して撮ったわけではなかったんだなということはわかるが、意外性がないんですね。そこは外国人が日本で映画を撮るとき、日本人が意外に思うロケーションがあんまり無いのと一緒で、監督の知識不足から来るであろう限界を感じた。ストーリーも複雑じゃなく深く考えさせないPV的。