『ココシリ』(ルー・チュ—アン)

中国チベットのココシリ地区で実際に90年代にあった、チベットカモシカ密漁団と森林警備隊との戦いの事実をもとに描いた映画。

ひとことで言うとショック。人はこうもあっさりと死んでしまうのか。少なくとも映画の中ではなかなか死なないものだと思っていたのに。この映画では、勧善懲悪ものでいうところの善の側の人でさえも、あっさりと死んでしまう。

しかしほんの10年前のチベットの人々には、それはショックなことではなく、現実はそういうものなのだったのだ。今の自分のぬるい意識に、とにかくクッサリ刺された。

同じ日にニュースで、内モンゴル自治区の元遊牧民族の人たちの貧しい生活の様子を知った。

命の使い道について、あらためて考えないと。