『終電車』(フランソワ・トリュフォー)

1944年のドイツに侵略されたパリが舞台。カトリーヌ・ドヌーブ演じるマリオンがユダヤ人夫を劇場の地下室にかくまって、そこにレジスタンス、ドイツにとり入る人、ドイツ将校などの思惑が交錯し、そこに男2人女ひとりの物語というフランス映画によくあるシチュエーションが重なり進んで行くサスペンス。しかし、地下室に隠れていつ見つかって収容所に送られるとも知らない身でありながら新作の演出にこだわったり、妻の恋の行方にどこか楽しげな夫、レジスタンス活動をしながらもやはり俳優を楽しんでいる男。重くも描ける題材なのに、そうではなく、しっかりエンタテイメントに仕上げるあたりは、さすがに晩年のトリュフォーたる所以か。細かいところの作りもさすがにちゃんとしていたので、安心して楽しめました。


しかし、トリュフォーって脚フェチだったんだね。どの映画もそう。もしかしてフランス男って多いのか〜?