『遠い道のり』(林靖傑)

藍色夏恋』以来のグイ・ルンメイを見に、会社を私用外出して見に行った。東側をぽてぽてと目的なくのんびりまわる旅をしたいーーそんな気にさせてくれる気持ちのよい風景と音がいくつかあっただけでも大収穫だったが、随所に中途半端さキレの悪さを感じて残念。映画としてはもっと思い切った方が、よいロードムービーになっただろうに。彼女の設定も現実的に不自然さは否めない。

グイ・ルンメイは、今では人気が定着(拡大?)しているらしいが、『藍色夏恋』の彼女自身を超えるのは、たやすいことじゃないと思う。早くよい監督、よい脚本に巡り会ってほしいものだ。