『暗いところで待ち合わせ』(天願大介)

(私の見た)田中麗奈史上、一番の演技。まちがいなく代表作。
田中麗奈が演じるのは、大学在学中に失明後、家に閉じこもりがちになり、家族にも死なれ、ひとりで静かにすごしている女性。
チェン・ボーリンは、いじめにあって疎外感を感じている中国日本のハーフという役。片言の日本語を話しているところは違和感があるが、目力と存在感ある動きはさすが。中途半端な若手俳優を起用していたら、この映画の世界がぶち壊しになっただろうから、よしとする。


2時間を超える映画で、静かな映画にも関わらず、意外性のある展開と演出で、ぐいぐい引き込んで行く力があって、好感が持てた。


設定がほぼ一緒のオードリー・ヘップバーン主演の「暗くなるまで待って」を見直そう。