R-18文学賞vol.1 自縄自縛の私(竹中直人)

深夜食堂」で知った平田薫さん主演ということと、竹中直人監督作品だということと、自縛という奇妙な切り口の面白さ期待が合わさって観に行った。とても不思議だったのは、思ってたほど自縄自縛という行為が異常に見えなかったこと。女の子がストレスを解放する方法はいろいろあって、これもそのひとつで、それを好むのも、まあいいんじゃないかなと。そう見られたのも彼女と監督の演出がよかったからだと思うが。元カレのように信じられない!といって去っていく人もたくさんいると思うけど、自分はそこまででなかったようで、多様な趣味を肯定する幅がずいぶん広がったもんだな、自分。

深夜食堂(第2シリーズ)

一気見して大満足。特に「再び赤いウィンナー」「煮こごり」がお気に入り。


マスター / 語り手:小林薫(全話共通)
11話「再び赤いウィンナー」(監督:松岡錠司)、安田成美(クミ)、松重豊(剣崎竜)、光石研(野口刑事)
12話「唐揚げとハイボール(監督:山下敦弘)、平田薫(足立さや)
13話「あさりの酒蒸し」(監督:小林聖太郎)、 馬渕晴子(おレンさん)、宇梶剛士(丈)
14話「煮こごり」(監督:野本史生)、 伊藤歩(イクミ)、 清水優(将司)
15話「缶詰」(監督:松岡錠司)、早織(菊乃)
16話「クリームシチュー」(監督:山下敦弘)、吹越満(鈴木)、朝倉あき(鈴木すみれ)
17話「白菜漬け」(監督:小林聖太郎)、市川実和子(前岡月子)、
18話「冷やし中華(監督:小林聖太郎)、酒井若菜(ひとみ)、 芦川誠(橋本)
19話「肉じゃが」(監督:松岡錠司)、前田亜季(ノリ子)、東風万智子(千秋)
20話「ギョーザ」(監督:松岡錠司)、黒谷友香(村田桃子)、リリー・フランキー(村田)

『長屋紳士録』(小津安二郎)

優しさや他の人を思いやるってことは普遍的に日本人のよいところ。戦後の世の中が厳しい中で、自分のことだけよけりゃいい的な考えをする大人は増えるが、心ある誰かがちゃんと戒めながら、代々守ってきているのだなあと。考えさせられた。

『お茶漬の味』(小津安二郎)


気が急いている時には見られなかったテンポだが(小津作品みなそうだが)、今日はそうではなかったので、見られたし、すごくよい味わいがあった。「遠慮のない、primitiveな、、お茶漬けの味」が夫婦の味なんだよ。ってのが、最後にじんわりと納得というか、発見させられた。こういう、脚本がよく練られた日本の深い人間ドラマを味わえる力がまだあるのを確認できてよかった。

『深夜食堂』

見逃していた話を含めて、完食。 沁みました。見てすぐサッポロ一番しょうゆ味食べたり、猫まんま食べたり、ポテトサラダ食べたり。すぐリアルに影響されましたよ。それもまた楽しい。

マスター / 語り手:小林薫(全話共通)

1話「赤いウインナーと卵焼き」(監督:松岡錠司)、松重豊(剣崎竜)、綾田俊樹(小寿々)、安藤玉恵(マリリン松嶋 )、不破万作(忠さん)、宇野祥平(小道、カメラマン)、オダギリジョー(片桐)
2話「猫まんま(監督:向井康介)、田畑智子(千鳥みゆき)、田口トモロヲ(作詞家)
3話「お茶漬け」(監督:及川拓郎)、須藤理彩(ミキ)、小林麻子(ルミ)、吉本菜穂子(カナ)
4話「ポテトサラダ」(監督:及川拓郎)、風間トオル(エレクト大木)、佐々木すみ江(大木の母)
5話「バターライス」(監督:登坂琢磨)、岩松了(戸山正夫)、あがた森魚(ゴロー)、ともさと衣(戸山 律子)
6話「カツ丼」(監督:松岡錠司)、音尾琢真(川田勝利)、霧島れいか(アケミ)
7話「タマゴサンド」(監督:山下敦弘)、田中圭(中島)、村川絵梨(藍川リサ)
8話「ソース焼そば」(監督:及川拓郎)、YOU(風見倫子)
9話「アジの開き」(監督:山下敦弘)、りりィ(ローズ八千代)
10話「ラーメン」(監督:松岡錠司)、山中崇(ゲン)、中村咲哉(健太)

『たみおのしあわせ』(岩松了)

時効警察』にはまってたことがあって、主役も同じ2人だしと思って借りて見たのだが、、、とても残念。映画と深夜TVドラマって尺も違うし、監督違うし、そもそも期待することが違っていたな。特に、キャストは豪華で演技もうまいんだけど、多すぎて主役級以外ちょっとだけの出演なので散漫すぎて、どうにも、だらだらした映画だったなと。