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『夜の上海』(張一白)

悪い人も出てこない。日常に元気を持ち帰ってもらうには、非日常のポジティブなところを描くことが必要だな、やっぱり。上海だったら、すぐ行けるから、ピョイって行く人も多いだろうな。とてもファンタジーでした。 実際に自分で見た上海よりもかわいい街に…

『幸福な食卓』(小松隆志)

「家族はできるの大変だけど、簡単になくならない。」「気づかないところでいろいろ守られてる。」 確かになー。もっと、家族ともっと話すことや一緒に食卓を囲むこととか、一緒に旅をするとか、大切にしようと、素直に思いました。 あと、収穫は「北乃きい…

『夜のピクニック』(長澤雅彦)

高校生活の思い出作りになるイベントというと、部活、体育会系だったら大会、体育祭。文科系なら文化祭。あとは全校行事。非日常イベントは、何かが起こる。非日常の場を提供するだけで、そこに参加する人たちは、否応なくそれぞれが何か普通じゃないことを…

『100%の女の子』(山川直人)

1983年?84年?、大学生時代、「ぴあフィルムフェスティバル'84」で見た映画。ふとネットで、いつのまにやらDVDになっていることを知って即購入。 村上春樹の「カンガルー日和」の中にある短編小説の映画化。まだまだ若い頃の室井滋が主演。当時彼女は自主映…

『太陽』(アレクサンドル・ソクーロフ)

ポツダム宣言受諾から人間宣言、マッカーサーとの対面まで、昭和天皇の孤独と苦悩を描く、という意図のようだが、見て感じたのは複雑。戦犯としては見られないし、自分の遠いルーツとして思うと笑えないし、単純にかわいそうとも思えない。見ていて笑ってい…

『風の前奏曲』(イッティスーントーン・ウィチャイラック)

19世紀から20世紀に生きた実在のラナート奏者の成長物語。他の奏者との演奏バトルもあり、幸せな音色、荒い音色など、いろいろなラナートの音色が堪能できて、耳に心地よかった。木琴の音色って温かかったなー。19世紀のタイの宮廷文化や人の振る舞い、…

『蛇イチゴ』(西川美和)

金魚掃除当番をさぼった男の子。母親が病気だったからと言う。つみきみほ演じる教師役のノリコは、限りなく嘘つき扱いをするが、被害をうけてひとりで掃除をしなければならなかった女の子は、わからないという。本当に病気だったのかもと。 かなり嘘つきの兄…

『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡)

ちょうどスカパー!でやってたので、軽い気持ちで観たけど、期待を裏切ることなく、プラスマイナスゼロでした。時効警察のスピンアウト企画感覚で、らくーに観られました。実はそれって、役者さんの演技は安心してみられるレベルだったということなんですね。…

『帰ってきた時効警察』 #5,6,7,8,最終話

帰ってきた時効警察:2007年4月13日 - 2007年6月8日(全9回) キャスト:オダギリジョー(霧山修一朗)、麻生久美子(三日月しずか)、豊原功補(十文字疾風)、光石研(諸沢) 第五話 幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ ゲスト:鶴田真由 監督…

『帰ってきた時効警察』 #3,4

帰ってきた時効警察:2007年4月13日 - 2007年6月8日(全9回) キャスト:オダギリジョー(霧山修一朗)、麻生久美子(三日月しずか)、豊原功補(十文字疾風)、光石研(諸沢) 第三話 えっ!? 真犯人は霧山くん!? ゲスト:杉本彩 監督:園子温 第四話 催眠術…

『五月の恋|五月之恋』(徐小明)

主演のチェン・ボーリンは『藍色夏恋』で。もうひとりの主演リウ・イーフェイは武侠ドラマ『神雕侠侶 』で注目していたので観てみた。2人がネットで知り合って、でもお互いに嘘をついてて、台北で会う。 数日間のちょっと切ない恋物語か、、、と思って見始め…

『時効警察』 #7,#8,#最終話

初回放映:2006年1月13日 - 2006年3月10日(全9回) キャスト:オダギリジョー(霧山修一朗)、麻生久美子(三日月しずか)、豊原功補(十文字疾風)、光石研(諸沢) 第七話 主婦が裸足になる理由をみんなで考えよう! ゲスト:葉月里緒菜 監督:岩松了 塚本…

『暗くなるまで待って』(テレンス・ヤング)

ヘップバーンの盲目女性の演技とサスペンスをふつうに楽しめた。 見ようと思ったきかけは、先週、「暗いところで待ち合わせ」を見たので、同じ設定の昔の名作もこの際ちゃんと見ておこうと思ったこと。どちらも、主演が盲目の女性(ヘップバーンVS田中麗奈)…

『めがね』(荻上直子)

ゆったりと、ストレスフリーのアクアセラピーを受けた気分でした。 あらすじ - goo 映画 2007年/日本/109分 監督・脚本:荻上直子 キャスト:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ

『かもめ食堂』(荻上直子)

フィンランド、、、行ってみたいかも。夏に。 あらすじ - goo 映画 2005年/日本/102分 監督:荻上直子 キャスト:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ 公式サイト www.kamome-movie.com/

『アヒルと鴨のコインロッカー』(中村義洋)

ボブ・ディランファンとしては、「風に吹かれて」がテーマソングだというだけで見ない訳にいかんだろうと恵比寿へ。実際には、たいした使われ方じゃなかったので腰砕け。とはいえ、割といつも早めにオチ が見えてしまう私が、そういう見かたをするのを忘れて…

『ウミヒコヤマヒコマイヒコ』(油谷勝海)

田中泯に★★前衛舞踏家・田中泯、すごいです。インドネシアの自然人々とのダンス/パフォーマンスも。何が常人と違うのか? きっと感受性。周りのものを感じ取るセンサーがすごいのだろう。表現したい気持ちがあっても鈍感な人=感じ取る力が弱い人って、単な…

『芙蓉鎮』(謝晋)

1987年/中国 あらすじ - goo 映画 監督:謝晋 シェ・チン キャスト:劉暁慶 リュウ・シャオチン(胡玉音)、姜文 チアン・ウェン(秦書田)

『ココシリ』(ルー・チュ—アン)

中国チベットのココシリ地区で実際に90年代にあった、チベットカモシカ密漁団と森林警備隊との戦いの事実をもとに描いた映画。ひとことで言うとショック。人はこうもあっさりと死んでしまうのか。少なくとも映画の中ではなかなか死なないものだと思っていた…

『Hole|洞』(蔡明亮)

未知のウィルスが蔓延する台北。きれいではない水、雨でいつも映画がじめじめ濡れている。だからなのか、気持ちが晴れることなく延々と続く。不安が大きなサプライズで霧散して気持ち良くなるのならそれも良いが、もやもやじめじめした気持ちが強く残る。し…

『チョムスキーとメディア マニュファクチャリング・コンセント』

この映画、というか、このチョムスキーという人。噛み応えありすぎです。言語学の権威だとは事前に聞いていたけれど、凄い手強いです。 この映画でチョムスキーは、メディアによる自己規制によってごく自然に情報の歪曲が行われている社会システムの存在、国…

『さくらん』(蜷川実花)

映画のパーツパーツは、見どころが多い。特にグラフィック。さすが各業界の注目の才能がやってるだけある。しかし残念でしょうがないのは、とにかくバラバラ、散漫。映画としての完成度は最初から諦めて、とにかく個性を見せつけるんだと割り切っていたかも…

『それでもボクはやってない』(周防正行)

ショック。無罪を出すということは、検察にも警察にたてつくこと、つまり国にたてつくことになる。昇進して偉くなろうと思っている裁判官は、効率よく裁判の数を稼ぎ、正しい裁判のためにいたづらに時間を費やすようなことをやっている人などいないのだろう…

『ベトナムから遠く離れて』

ベトナム戦争(1960〜1975)の最中に、「もはや沈黙は共謀を意味する」と考えたヌーヴェル・ヴァーグの監督たちが作ったドキュメンタリー・オムニバス映画。ベトナム解放戦線支持という立場でそれぞれが作った短編を編集して一つにしている。 フランス発であ…

『恋愛回遊魚』(呉米森)

妻がTSUTAYAで、中国語の勉強の教材に借りてきたので、何の気なしに一緒に見たんだけど思わぬ収穫(妻えらいです)ストーリーは、台湾大学医学部卒の30歳の無職男と美少女の、都会(台北)を舞台にした、60分の恋愛もの。その何が良かったかというと、ま…

『ブロークン・フラワーズ』〜ダメな人生も愛おしい〜(ジム・ジャームッシュ)

ずいぶん前に観たんですけど記録しときます。もう大学時代以来の長いジム・ジャームッシュファンなので、色眼鏡かかっちゃっているんですが、それなりに楽しめちゃう映画でした。同世代だったら、満足できる確率高いです。個人的には、前作のコーヒー&シガ…